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TOP >> おおむたの宝もの100選

  このページは大牟田市役所に勤務する主査・主任で構成する互助組織「大牟田市役所主査・主任会」で編集され発刊された「大牟田の宝もの100選」という本の中から隔週ひとつづつ紹介していくページです。
|大牟田初の“動く”広告|
自然・風景
Vol.12
築町のだるまわたネオン
▼大牟田市有明町1−1▼JR大牟田駅から北に約450メートル▼ダルマックス生産営業本部 TEL 0968-(62)-2111

  大牟田市内を縦貫する国道208号線の築町交差点から、JR築町踏切方向に入る道路入口にあるアーチ式ネオン。有明町1丁目のニッセイビル横と同市築町の「カギの110番」横を横断歩道に沿って結ぶゲート様の広告。同市で始めての動くネオン看板として1966年10月1日に点灯した。
 鉄骨造り。支柱間の距離は約10メートル。地上約4.8メートルの地点を、幅80センチ、長さ約10メートルのネオン看板が横断している。その上部に長さ約1.5メートル、高さ約2.3メートルの中央看板が設置され、さらに中央看板の両側にアーチ式のネオン管が放射状に並ぶ。
 横断看板には、赤色の「だるまわた」の5文字と、その文字間にグリーンの「ダルマックス」の6文字を配す。中央看板には、中から照明された白色のアクリル板に黒色の線で赤いダルマの絵がデザインされ、「天下一品」と黒字で書かれている。放射状のネオンは片側19本の線。外側からオレンジ、黄色、グリーン、ブルー、赤、オレンジ、黄色、ブルー、グリーンの順に並ぶ。虹をイメージしたデザインという。
 点灯状態は、「だるまわた」と中央看板は常時点灯、「ダルマックス」は1分間に13回点滅、放射状のネオンは約10秒サイクルで点滅、ネオンが扇状に開いたり閉じたりするように見える。
 点滅方式はモーター方式の点滅機で、重さ10キロのトランス25個を看板内部に組み込んでいる。
 点灯はタイマーで午後4時半から午後0時まで作動する。ただし、年4回程手動で点灯開始時刻を調整し、冬は午後5時頃、夏は同7時半頃に点灯が始まる。
 設置したのは、だるまわた(株)(現・ダルマックス)の専務だった大賀茂幸氏(現ダルマックス会長)、設計と製作・施工は同市船津町の富士ネオン電装。設置から15年後の1983年7月に大改装し、ネオン管、点灯機、看板の取り替えと鉄骨の塗装を行った。1990年4月に「ウィーンふとん」の文字を「ダルマックス」に変更して現在の形態にした。2000年10月に点滅機の取り替えと看板の清掃を実施。2001年10月に、建築から33年を迎えている。
 大牟田市内では、最盛期には大小20ヶ所程のアーチ式ネオンがあった。設置者の大半が酒造元。しかし老朽化や道路の拡幅工事、周辺建物の改築などに伴い解体され、現在残るのは1ヶ所だけ。また同社は、大牟田と同時に八幡市(現北九州市)と八女市にもアーチ式のネオンを設置したが、すべて無くなっている。近隣都市でも車道を高架するアーチ式ネオンは、新規の許可が以前より難しくなったことや、広告媒体の多様化に伴って急速に姿を消し、「だるまわた」のネオンはきわめて珍しくかつ貴重。
 里帰りした大牟田出身者や遠方から帰った市民は、JR列車の車窓から、また駅から下りてそのネオンを見て、「ふるさとに帰って来た」という思いを持つのではないだろうか。その意味では、大牟田のシンボルの1つとなっている。 


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